こんにちは!CINEMA-LIFE管理人の乙花はるです。
今回は、「パラサイト 半地下の家族」で一躍有名になったポン・ジュノ監督と、ブラッド・ピットの製作会社プランBがタッグを組んだNetflixオリジナルの映画『オクジャ』のネタバレ解説です。

https://www.cinematoday.jp/page/A0006465
ポン・ジュノ監督といえば「パラサイト 半地下の家族」が有名ですが、モンスターパニック映画の「グエムル 漢江の怪物」も手掛けており、この「オクジャ」と「グエムル 漢江の怪物」はモンスター×ヒューマン(人間模様)という共通点があるので、「パラサイト 半地下の家族」よりは「グエムル 漢江の怪物」寄りの作品とも言えます。
そんなポン・ジュノ監督とブラッド・ピットの製作会社であるプランBが製作を担い、製作総指揮にはブラッド・ピットの名もあり、Netflixの力も相まって製作費が相当かけられている良作です。
※残酷な描写が含まれますので、苦手な方はお気をつけください。
ということで、ネタバレ解説・作品詳細・キャスト(監督)紹介などをまとめましたので、ご興味ある方はぜひ最後まで読んでいってくださいね。
映画『オクジャ』をすぐに視聴したい方はこちらからどうぞ。
※上記の情報は2022年5月現在のものとなっています。最新の情報は公式ページをご覧ください。
映画『オクジャ』/作品紹介

https://eiga.com/movie/
映画『オクジャ』は、2017年6月28日に配信されたNetflixオリジナル作品です。
タイトルの「オクジャ」は映画内に登場する少女ミジャが飼っているスーパーピッグの名前。
「パラサイト 半地下の家族」や「グエムル 漢江の怪物」を手掛けたポン・ジュノ監督が製作を発表し、ブラッド・ピットの製作会社プランBとNetflixが製作権を勝ち取り製作されました。
撮影監督は「セブン」「エイリアン4」「パニックルーム」などを手掛けたダリウス・コンジです。
ポン・ジュノ監督の作風とダリウス・コンジ撮影監督の描写が相まって、一見ファンタジーに見える「オクジャ」ですが、その実、現実的で残酷な描写も含まれていますので、動物好きな方や残酷な描写が苦手な方はご注意ください。
因みに、猫を多頭飼いしている“超”猫好きな私は、見てよかったと思っています。
主演は韓国の女優アン・ソヒョン、その他、ティルダ・スウィントン、ポール・ダノ、スティーブン・ユァン、そして、「新感染 ファイナルエクスプレス」や「パラサイト 半地下の家族」で重要な役を演じたチェ・ウシクも少しだけですが出演しています。
作品詳細

https://eiga.com/
公開 | 2017年 | 製作国 | 韓国・アメリカ合作 |
ジャンル | モンスター、ヒューマンドラマ | 視聴区分 | G |
上映時間 | 121分 | 原題 | Okja |
配給 | Netflix | ||
監督 | ポン・ジュノ | ||
キャスト | アン・ソヒョン、ティルダ・スウィントン、ポール・ダノ |
\フル動画はNetflixだけ/
最新の作品は少な目ですが、他では配信されていない世界各国の映画やオリジナル作品も多く、「アダム&アダム」や「レッドノーティス」のような超大作も多く配信されています。
\会員登録はこちら/
\再生ページはこちら/
【オクジャ】
予告動画
親友で“オクジャ”という名の巨大動物を大企業から守ろうとする少女の姿を描く壮大なアドベンチャー。
少女ミジャを演じるのは子役のアン・ソヒョン。
ティルダ・スウィントン、ジェイク・ギレンホール、リリー・コリンズ、ポール・ダノら豪華キャストが集結し、エグゼクティブプロデューサーのブラッド・ピットが代表を務めるプランBが製作。
あらすじ
チリで発見されたスーパーピッグをミランド社が自然交配で26匹まで繁殖させることに成功し、世界各国の農家で10年間自由に育成してもらい、コンテストを開催すると発表しました。
10年後、韓国の山の中でミジャという少女と共に育ったオクジャがコンテストで優勝。
ミジャはオクジャを買い取り今まで通り山の中で一緒に生活することを望みますが、ミランド社はその要望を拒否し、ミジャの祖父の協力のもとオクジャのニューヨークへの移送計画が始動します。
山から降ろされたオクジャは韓国のミランド社からトラックで移送されますが、追ってきたミジャと動物解放戦線ALFが一旦はオクジャを取り戻すことに成功します。しかし、言葉が通じないことが仇となり、オクジャはニューヨークへ連れて行かれ、またしてもミジャと離れ離れになってしまいました。
サクッと結末
映画『オクジャ』の結末が1分で分かるサクッと結末です。
結末を知りたくない方はスルー推奨、見たい方だけ開いて見てね♪
映画『オクジャ』/キャスト紹介
ミジャ/アン・ソヒョン
幼いころに両親が他界したため、祖父(ヒボン)と2人暮らし。
4歳の頃からオクジャと名付けられたスーパーピッグと毎日山の中を走り回って遊んだり、果物や魚を収穫したり、お昼寝したりと、奔放に育てられた。
オクジャ/スーパーピッグ
ヒボンに預けられたスーパーピッグ。ミジャとは親友。
ヒボン/ピョン・ヒボン
ミジャの祖父。
オクジャを買い取りたいというミジャの希望をミランド社に伝えるも、大金をもらいオクジャのニューヨーク移送計画に協力してしまう。
ルーシー/ ティルダ・スウィントン
※一人二役(ルーシーとナンシー)
現ミランド社CEO。
創業者である父親と双子の姉(ナンシー)に虐げられ続けていたものの、スーパーピッグの発見によりミランド社のCEOに就任する。
ジェイ/ポール・ダノ
動物解放戦線ALFのリーダーで、ミジャの意見を尊重する心優しい男性。
ミランド社の関係者
ジョニー・ウィルコックス博士/ジェイク・ジレンホール
動物学者の人気者。ミランド社のマスコット的存在で、コンテストの審査員を務める。
フランク・ドーソン/ジャンカルロ・エスポジート
ミランド社の幹部。裏でナンシーと通じている。
ムンド/ヨン・ジェムン
オクジャのデータをもらうためヒボンの自宅に頻繁に訪れていたミランド社の社員。
ジェニファー/シャーリー・ヘンダーソン
ミランド社の社員で、ルーシーのアシスタント。
キム/チェ・ウシク
ミランド社のトラック運転手。
動物解放戦線ALFメンバー
ケイ/スティーヴン・ユァン
ALFのメンバーで通訳。ミジャの希望をジェイに伝えなかったことでクビになる。
レッド/リリー・コリンズ
ALFのメンバーで唯一の女性。
ブロンド/ダニエル・ヘンシュオール
ALFのメンバーで、シルバーのお目付け役。
シルバー/デヴォン・ボスティック
ALFのメンバーで、環境破壊につながるとして食べ物を極端に制限している。
映画『オクジャ』/ネタバレ解説
※ここから先は詳細なネタバレが含まれています。
オクジャとミジャの出会い
チリで発見されたスーパーピッグを自然交配で26匹に増やすことに成功したミランド社。
26か国の農家に配布し、各農家がそれぞれ独自の飼育方法で10年間育てたのち、ニューヨークでコンテストを開催することを発表します。
双子の姉からミランド社を引き継いだルーシーは、創業者である父親や前CEOの姉を皮肉りながら、コンテストの審査員に動物学者のウィルコックス博士を指名しました。
10年後、韓国の山の中。
ヒボンに預けられたスーパーピッグはオクジャと名付けられ、孫娘のミジャと一緒に奔放に育ち、穏やかな性格と美しい身体により、ウィルコックス博士のお墨付きをもらいコンテストで優勝しますが、ミジャは今まで通りオクジャと山の中で暮らすことを望んでいました。
しかしミランド社はこれを拒否し、祖父に大金を払ってオクジャをニューヨークへ移送する計画を立てます。
祖父に両親の墓参りに連れ出されたミジャは、オクジャを売った金で買った純金の豚の置物を渡され事実を知りますが、オクジャはすでに山から降ろされ韓国のミランド社へと連れて行かれていました。
動物解放戦線ALFとの出会い
韓国のミランド社に行ったミジャはトラックに載せられるオクジャを見つけて走り出し、なんとか追いつくことはできたものの、扉を開けることができません。
そんな時、覆面グループが乗っている黒塗りのトラックがオクジャの乗っているトラックに停止するよう要求し、従わなかったミランド社のトラックに追突し停止させるとオクジャを誘拐しようとしますが、ミジャに名前を呼ばれ嬉しそうに走り出したオクジャは、興奮してミジャを乗せたままショッピングセンターに逃げ込み暴れ始めました。
そこへ警官隊が突入してオクジャに麻酔銃を撃とうとしますが、覆面グループがオクジャとミジャを助けて黒塗りのトラックへと逃げ込みます。
自分たちのことを動物解放戦線のALFと名乗った覆面グループのリーダーは、オクジャに隠しカメラを取り付けミランド社の実態を暴くため力を貸して欲しいとミジャに頼みますが、ミジャは山に帰りたいと言ってこれを拒否。しかし、通訳をしていた男がALFのリーダーにミジャの要望とは逆のことを伝えたため、隠しカメラを取り付けたオクジャはミランド社へと返却され、ミジャは一人で山へ帰ることになってしまいました。
ALFの活動
オクジャをニューヨークへと移送したミランド社は、他のスーパーピッグと無理矢理交尾をさせたり肉質を調べるために肉片を採取したりと、酷い仕打ちを受けオクジャは怯えてしまいます。
採取された肉片は食通の専門家が鑑定し、最高品質の肉だと評価されますが、ALFのメンバーはこの映像を見て「やっぱりミランド社に帰すべきではなかった」と後悔します。
このとき、ALFのリーダーであるジェイはミジャがオクジャと山に帰りたいと言ったことを知り、通訳を担当していたケイをメンバーから外し、オクジャを取り戻しミジャと共に山へ帰すことを誓います。
ミランド社はというと、韓国での騒動が問題となりコンテストの開催が危ぶまれますが、ミジャを広告塔としてニューヨークへと呼び寄せることで、コンテストの開催にこぎつけ、ミジャとオクジャが会場で感動の再会をするというパフォーマンスを計画します。
コンテスト当日、ニューヨークへとやってきたミジャはすぐにオクジャとの再会を希望しますが、ミランド社は本番で再会させると言ってオクジャとは会えませんでした。
本番前、ホテルスタッフに変装したジェイが現れ、ミジャに「オクジャを取り戻す。絶対に後ろを振り向くな。」と伝えます。
ミランド社の実態
そしてコンテスト本番。スーパーピッグの肉を使用したソーセージが配られ、ミジャとオクジャの感動の再会というパフォーマンンスが始まりますが、会場のスクリーンにALFの隠し撮りした映像が流れ、ミランド社の実態が暴露され会場は大混乱へと陥ってしまいます。
ミランド社がチリで発見して自然交配により繁殖に成功したはずのスーパーピッグは、実は遺伝子操作で作り上げられた動物だったのです。
ミランド社のルーシーは破滅へと追いやられてしまい、代わりに双子の姉であるナンシーが会社を引き継ぎ、スーパーピッグは全て処分されることになってしまいます。
発表会での混乱に乗じてオクジャを取り戻そうとしたALFでしたが、警官隊の突入によりメンバーは拘束され、オクジャは食肉工場へと送られてしまいました。
クビにしたはずのケイのお陰で逃げ切ることができたジェイとミジャは食肉工場へと向かいます。
オクジャの救出
食肉工場で数え切れないほどのスーパーピッグの中からオクジャを探しはじめたミジャとジェイは、なかなか見つけることができませんでしたが、処分直前のオクジャを発見し、頭を撃ち抜かれる直前に止めることはできたものの、そこにナンシーが現れます。
処分するよう命じるナンシーは、ミジャが何を言っても聞き入れてくれません。そこでミジャは、祖父からもらった金の豚の置物をナンシーに渡し、オクジャを買い戻そうとします。
ナンシーはミジャの要望を受け入れ、オクジャはミジャと一緒に韓国へと帰れることになりましたが、工場を後にするミジャとオクジャは柵の中にいるスーパーピッグたちを直視できずにいました。すると、数匹のスーパーピッグが、なにも知らずに走り回る小さなスーパーピッグを柵の外に放り出します。
ミジャとオクジャに託された小さなスーパーピッグは、オクジャの口の中に隠され、韓国の山の中に連れ帰られました。
エンドロール後
数か月後、一連の騒ぎの責任を負い逮捕勾留されていた動物解放戦線ALFのリーダージェイが釈放されます。
ジェイが乗り込んだバスには、オクジャ救出のため尽力したメンバーたちと、クビになった通訳のケイ、そしてミランド社のトラックの運転手だったキムの姿がありました。
映画『オクジャ』/フル動画配信状況
映画『オクジャ』はNetflixオリジナル映画ですので、視聴できるのはNetflixのみとなっています。
Amazonプライムビデオ、U-NEXT、Huluなど、Netflix以外の動画配信サービスではご視聴いただけません。
映画『オクジャ』をすぐに視聴したい方はこちらからどうぞ。
※上記の情報は2022年5月現在のものとなっています。最新の情報は公式ページをご覧ください。
映画『オクジャ』/まとめ
映画『オクジャ』の個人的な感想や評価です。
評価
★★★★★
動物好きには耐えられないかもしれない残酷描写もあるが、これがリアルな現実なんだと考えさせられる一本。
ただし、それ以外は最高の一言。
感想
動物関連の残酷描写で思い出される最近見た映画といえば「ザ・プール」でしょうか…。
これ、私は耐えられませんでした。
ですが、この映画「オクジャ」は、ただただ動物が可愛そうだ…という残酷描写ではなく、食育というジャンルで頻繁に扱われるテーマでもあり、今まさに自分たちが考えなくてはいけないのではないかという、リアルな現実が描かれています。
映画なんだからほっこりファンタジーでハッピーエンドの方が良かったんじゃないか…とも思いましたが、そこはやっぱり、ポン・ジュノ監督が描いた脚本。一筋縄ではいかないストーリー編成でしたね。
さらに、撮影は「セブン」「エイリアン4」「パニックルーム」などを手掛けたダリウス・コンジ監督ということで、パニックもの、グロ描写、人間の裏の裏を表現させたら天下一品。
この2人が描く映画がほっこりファンタジーだけで終わるわけがないですし、製作にはブラッド・ピットの製作会社プランBが携わり、配給はNetflixということで、製作費も宣伝費も膨大にかけられ、最高品質の映画が出来上がるのも納得です。
さて、映画「オクジャ」の感想に話しを戻して…
残酷描写が苦手な方は注意とは書きましたが、“超”猫好きな私は、見て良かったと思っています。
可哀想な場面もありますが、やっぱり基本はミジャとオクジャの友情、もしくは愛情物語。ファンタジーチックなシーンはふんだんにありますし、ハラハラドキドキなシーンももちろんあります。
そして、オクジャと小さいスーパーピッグの、鼻血ものの可愛さよ。
最後のシーンでオクジャとミジャはどんなお話しをしてたんだろう…この小さなスーパーピッグが成長したらどんな子になるんだろう…なんて想像も掻き立てられます。
韓国映画にありがちな主役級の人物が死んじゃうっていうオチはないので、そこらへんは安心してご覧ください。
なにか面白い映画ない~?と友人に聞かれたら、注意喚起をした上で、私は「オクジャ」をおすすめします。
ということで、「オクジャ」おすすめです!
Netflixオリジナル映画なので、Netflixに未登録の方はご視聴いただけません。
登録はこちらからどうぞ。
\会員登録はこちら/
\再生ページはこちら/
【オクジャ】