こちらの記事では、吉本興業のお笑い芸人・品川庄司の品川ヒロシが監督・脚本を務めたゾンビ映画『Zアイランド』のネタバレ解説・フル動画配信状況・感想の他、監督・脚本・出演俳優の詳細・トリビアなどを掲載しています。
※ネタバレを含んだ記事となっていますのでご注意ください。
映画『Zアイランド』は哀川翔の芸能生活30周年記念作品として製作され、ゾンビ映画の質がなかなか上がらない日本において、ホラーやパニック映画というよりエンターテイメントとして仕上がっている良質なゾンビ映画です。
グロあり、笑いあり、感動(っていうのか?)もあり、腰据えて本気で見るのもよし、息抜きに見るのもよし・・・。
100分程度の映画なのでいつでも気軽に見ることができます。
ぜひぜひ、お楽しみください!!
ゾンビ好きにおすすめ!ゾンビ映画30選はこちら

※ネタバレ解説は記事下部にあります。
ネタバレ解説だけ読みたい方は、目次の「Zアイランド/ネタバレ解説」をクリックしてジャンプしちゃってください。
すぐに映画『Zアイランド』を見たい方はこちらからどうぞ☟
music.jpでZアイランドを見る映画『Zアイランド』/作品紹介
最初から最後まで笑いっぱなし!
これぞまさしく、エンタメゾンビ!
引用元:https://eiga.com/movie/80334/photo/
作品紹介
映画『Zアイランド』は哀川翔の芸能生活30周年を記念して製作された和製ゾンビ映画で、2015年に公開されました。
グロテスクな表現が含まれるためPG12規制がかけられています。
監督・脚本は吉本興業所属の芸人、品川庄司の品川ヒロシ、主演はもちろん哀川翔。
その他、鈴木砂羽、鶴見慎吾、木村祐一、宮川大輔、湘南乃風のREDRICE、風間俊介、窪塚洋介、千鳥の大悟、シシドカフカなど、豪華メンバーが出演しています。
お笑い芸人である品川ヒロシが監督を務め、吉本芸人が多く採用されているためエンターテイメント性が非常に強く、哀川翔のイメージ(ヤクザ系)も絡めた、最初から最後まで笑って見られる任侠×ゾンビ映画となっています。
ちなみに、この『Zアイランド』とは対照的な作品が、日本の正統派ゾンビ映画として評価の高い「アイアムアヒーロー」となっています。
どちらも日本のゾンビ映画の質の向上に一役買っている映画ではありますが、その方向性は全く異なりますので、ゾンビ好きな方にはぜひ2作品とも見ていただきたいと思います。
逆に、ゾンビ映画は苦手だなーという方には、笑って見られるこの『Zアイランド』がおすすめです。(※ゾンビ映画だからグロシーンはあるので注意してね)
映画「アイアムアヒーロー」のネタバレ解説はこちら

概要
日本公開年/2015年5月16日
ジャンル/ゾンビ・パニック・コメディ
製作国/日本
視聴区分/PG12
配給/KADOKAWA、吉本興業
上映時間/108分
監督/品川ヒロシ
脚本/品川ヒロシ
さらっとあらすじ(ネタバレなし)
10年前に起きたヤクザの抗争により負傷した宗形は、組の解散により現在は運送業を生業とし、宗形を襲った反町を撃とうとして逮捕された武史の娘である日向を育てていました。
武史が出所する日、高校生になった日向は家出してしまい、宗形は刑務所まで武史を迎えにいきますが、日向の家出を知った武史は激怒し、宗形と信也、元嫁の桜と共に銭荷島へと向かいます。
一方、家出した日向がいる銭荷島では、元ヤクザのあきらが金儲けを企み違法薬物をばら撒いていました。
その薬物の副作用により謎の病気が蔓延、宗形たちが島に到着したころには島中の人間がゾンビ化し、宗形たちは生き残っていた島民と共に逃げながら日向を探し始めます。
映画『Zアイランド』/紹介動画
全員生きて島から脱出する!
迫りくる敵は、ヤクザと“Z<ゼッーーーーート>”!
哀川 翔主演最新作。鈴木砂羽、木村祐一、宮川大輔、湘南乃風RED RICE、風間俊介、窪塚洋介、シシド・カフカ、そして鶴見辰吾ら豪華キャスト共演×『ドロップ』『漫才ギャング』の監督品川ヒロシがおくる、絶海の孤島を舞台にした、後戻りなし!!超絶アクション・エンタテインメント!
主題歌は湘南乃風「Z~俺等的逆襲~」、卍LINE・般若らスペシャルユニットによる挿入歌が更に本作を盛り上げ、なんとシシド・カフカもドラマーとして参加!
まさに絢爛豪華な傑作が誕生した。
閉ざされた島=Zアイランドで最後に生き残るのは誰なのか…。予測不能、驚天動地のサバイバル・ゲームの結末やいかに!
映画『Zアイランド』/配信動画サービス
映画『Zアイランド』が配信されている動画サービスは以下の通りです。
フル動画配信状況一覧
サービス名称 | 配信状況 | 動画ページ | |
![]() | U-NEXT | 未配信 | |
![]() | Amazon プライムビデオ | 未配信 | |
![]() | クランクイン | 未配信 | |
![]() | Hulu | 未配信 | |
![]() | Netflix | 見放題 | ![]() |
![]() | FOD | 未配信 | |
![]() | music.jp | 400円~ | ![]() |
TSUTAYADISCAS | 未配信 |
※本ページの情報は2020年12月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
music.jpでは400円の有料作品として配信されていますので、初回に付与されるポイントを利用して無料で視聴することがが可能です。
無料期間内に解約すれば月額料金はかかりません。
Netflix
〇基本情報
月額料金 | 800円(税別) |
無料期間 | なし |
作品数 | 非公開 |
画質 | SD/HD/4K |
ダウンロード | 〇 |
特典 | × |
〇作品数について
世界での登録者数が1億人を突破している動画配信サービスです。
オリジナルコンテンツの質が非常によく、映画や海外ドラマはもちろん、最近では日本のNetflixオリジナルドラマも次々に公開されています。
作品数は非公開ですが、見飽きることなく様々な作品を見ることができます。
〇毎月の特典
とくになし
〇支払方法
クレジットカード
Netflixプリペイド・ギフトカード
iTunes
au・ソフトバンク・J:Comのパートナー課金(キャリア決済ではありません)
〇再生可能機器(対応デバイス)
スマートフォン・テレビ・パソコン・タブレット・ゲーム機
〇特徴
料金プランによって、画質と同時視聴人数が選べます。
800円のプランでは画質がSDで同時視聴は1人のみ、1200円のプランでは画質がHDで同時視聴は2人、1800円のプランでは画質が4Kで同時視聴は4人までとなっています。
2~4人で別々の作品を同時に視聴することがある場合は1200円以上のプランがおすすめです。
洋画や海外ドラマ、質の良いオリジナルコンテンツが見たい方におすすめのサービスです。
music.jp
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〇基本情報
月額料金 | 1958円(税込) |
無料期間 | 30日間 |
作品数 | 18万本 |
画質 | フルHD |
ダウンロード | × |
特典 | 〇 |
〇無料期間特典
無料登録で1600円分のポイントが付与されます。
このポイント内でしたら有料作品も見放題となっています。
〇作品数について
配信されている映画は国内トップクラスの18万本と豊富で、専門チャンネルも用意されており、他の動画サービスにはない珍しい作品も取り扱っています。
音楽の配信や漫画も取り扱っており、その数は937万点となっています。
〇毎月の特典
毎月1958円分のポイントと3000円分のポイントが付与されますので、合計4958円分のポイントが付与されます。
これは、有料作品10本分程度のポイントとなっています。
さらに毎月様々なクーポンがもらえるので、それらを活用することでお得に視聴することができます。
〇支払方法
クレジットカード
ドコモ・au・ソフトバンクのキャリア決済
〇再生可能機器(対応デバイス)
スマートフォン・テレビ・パソコン・タブレット
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毎月付与されるポイントが破格ですので、ポイントを利用することで月額料金以上の作品を堪能することが可能です。
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![]() | FOD | 4万本 | 888円 | 1ヶ月 |
![]() | music.jp | 18万本 | 1958円 | 30日間 |
TSUTAYADISCAS | 1万本 | 2417円 | 30日間 |
※本ページの情報は2020年12月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
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映画『Zアイランド』/スピンオフ作品
映画『Zアイランド』の公開に先駆けて、dビデオで『Zアイランド』の前日譚となる「Zアイランド~関東極道炎上編~」が、4月27日から5月15日にかけて1話15分全4話が配信されました。
監督はもちろん品川ヒロシ、主演ももちろん哀川翔。
木村祐一や宮川大輔といった映画の主要キャストの他、ドラマオリジナルキャストとして村上淳、上地雄輔、中尾明慶、レイザーラモンHGなどが参加しています。
dビデオは映画より規制が緩く、映画では描けなかった派手な暴力シーンやアクションなどが取り入れられていますが、『Zアイランド』の冒頭、ヤクザの抗争が起こるまでを描いた前日譚ですので、ゾンビは出てきません。
「Zアイランド~関東極道炎上編~」の配信はdビデオのみとなっていますが、DVDは発売されています。
映画『Zアイランド』/トリビア情報
映画『Zアイランド』のトリビアや豆知識など、映画を見る前でも見た後でも「へ~」と思える情報をまとめました。
Zアイランド製作の経緯
映画『Zアイランド』は哀川翔(以下兄さん)の芸能生活30周年を記念して製作された映画なのですが、この映画が製作されるきっかけになったのは、兄さんの
「そういやぁ俺、来年30周年なんだよね。なんか撮ってくんない。」
の一言が始まりだったそうです。
『Zアイランド』が製作される1年前、品川ヒロシが監督をした「サンブンノイチ」に兄さんがちょっとだけ出演しているのですが、この撮影のときに品川ヒロシとした雑談の中で放たれた一言だったそうで、品川ヒロシが10年以上撮りたいと思っていた「ヤクザVSゾンビ」の構想を話したところ、兄さんが面白そうだと乗ってくれたため、脚本を執筆し始めたそうです。
兄さん側のスタッフは感動ものやヒューマンドラマ的なものを推していたようですが、兄さんは面白い映画が撮れればそれでいいというスタンスで、「30周年記念なんてただの大義名分だ」と言って「ヤクザVSゾンビ」を半ば強引に押し切ったそうです。
兄さんは、記念作品だから自分のキャリアに深く関わってきた監督(高橋伴明・黒沢清・三池崇史ら)でという思いはなかったそうで、それはあくまでも「縁」だと言い切っています。
「品川がいいというより、ただそこに品川がいただけ」で、結果正解だったと語っています。
兄さん絶賛の脚本
できあがった脚本を読んだ兄さんは大絶賛、ゾンビ映画というより「俺の映画にゾンビが出てくれた」という感覚だったようで、兄さんお気に入りのシーンは、110番して「ゾンビ」という言葉を使わずに現状を伝えるシーンだそうです。
全員が結局ゾンビという言葉を使ってしまい、そのたびに兄さんがツッコミを入れる・・・
この畳みかけるようなテンポに品川の持ち味が発揮されていると兄さんは分析しています。
30周年を迎えた兄さんのコメント
縁について
運がいいのもあるし、巡り合わせ、出会った人も良かった。そこは感謝だな。
特にいい人にピックアップされた感じがする。
本当、30年の積み重ねだと思うし、俺が経験したことがきっちり出ている。
30年歩いて来て、そんなに間違っていないしなあって。それで今が一番いいもんね。
引用元:https://eiga.com/movie/80334/interview/
体力について
確かに全盛期のキレはないけれど、映像の中で耐えられるくらいの動きはまだまだできる。ちょっとやったら戻りそうじゃんみたいな感触もあった。
極端に言えば、2時間あったらバク宙できんだろう、くらいの感じはあるわけ。
前は60歳くらいで物事考えてと思っていたけれど、考えるのやめたわ。
興味のあることには挑戦しておかないとつまらないし、あまり後ろを向いてもしようがないから、とりあえず走れるところまで走ってみるわ。
引用元:https://eiga.com/movie/80334/interview/
愛情出演!?まさかのあの人がチラッと出演!
兄さんこと哀川翔と同じ時代を駆け抜けたミュージシャンであり親友でもある玉置浩二が、エンドロールでチラッとでてきます。
玉置浩二が望んだそうで、本人はこれを友情出演ならぬ愛情出演と表現しています。
名の知れた隠れゾンビが欲しいという品川のアイデアで本来は品川自身が出演する予定だったようですが、ここに手を挙げたのが玉置浩二。
突然前触れもなく撮影現場に現れた玉置浩二は1週間ロケ地にいたそうで、夜は宴会で歌を披露することもあったそうです。
ロケ地に1週間、メイクに4時間、出演シーンは一瞬・・・という、まさに愛情出演。
本人は「ただ飯食ってただけじゃない」と満足そうにしていたようです。
撮影場所
映画『Zアイランド』のロケ地は佐渡島です。
新潟県の西方沖に位置する島で、正式には佐渡島ですが一般的には佐渡ヶ島と呼ばれていて、島民の方も佐渡ヶ島と呼称しています。
哀川翔さんは撮影の合間に釣りを楽しんでいたそうで、魚の他にカモメもゲットしちゃったとか・・・。
主題歌は湘南乃風
映画『Zアイランド』の主題歌は、品川ヒロシの小説を自身が監督・脚本を務め映画化した「ドロップ」の主題歌を担当し、2度目のタッグとなった湘南乃風が担当しています。
タイトルは「Z〜俺等的逆襲〜」
予告編でも流れていて、本編ではクライマックスでしっかりと存在感を示しています。
「Z〜俺等的逆襲〜」は映画公開より10日早い2015年5月6日にインターネットで配信され、同年5月27日に発売されたアルバム「湘南乃風〜COME AGAIN〜」に収録されています。
挿入歌と体操
挿入歌
品川が製作依頼したという映画『Zアイランド』の挿入歌は、卍LINE(窪塚洋介)、般若、SHINGO★西成で結成されたスペシャルユニットが歌う「Z DUB」です。
「ヤバイ」を連呼するアップテンポで覚えやすいナンバーに仕上がっている「Z DUB」ですが、AKIO BEATSが1988年に「Super Cat」名義でリリースした「Come Down」のリメイクとなっていて、窪塚洋介が映画に合わせて歌詞を変えています。
こちらが本家
本編では、ラストの大事な大事なシーンで、船に搭載されたスピーカーを使って大音量で鳴らされています。
ちなみに、PVではみんながゾンビ化していますが、本編でゾンビになれなかった窪塚洋介のゾンビ姿が見られるのはこのPVのみとなっています。
ヤバイヤバイ体操
映画『Zアイランド』で異彩を放つゾンビ(宮川大輔)が踊る「ヤバイヤバイ体操」がこちら。
映画の挿入歌「Z DUB」に合わせて、ゾンビとなった宮川大輔が踊る・・・というより体操を披露しています。
こちらの振り付けは日本を代表するトップダンサーのI-VANで、PV以外にもお手本バージョンの動画も配信されています。
気になる方はYouTubeをチェックしてくださいね!
映画『Zアイランド』/人物紹介(スタッフ)
監督・脚本:品川ヒロシ
引用元:https://eiga.com/person/34043/
1972年生まれ、現在47歳。
吉本興業に所属する芸人「品川庄司」のボケ担当で、1995年に芸人としてデビューし、2003年頃からは小説家や俳優、監督としても活躍しています。
2019年にYouTubeに開設した「品川チャンネル」の登録者数は3万人を超え、総再生回数が440万回を超える人気チャンネルとなっています。
主な作品
「two shot」「ドロップ」「漫才ギャング」「サンブンノイチ」「Zアイランド~関東極道炎上編~」
映画『Zアイランド』キャスト紹介
映画『Zアイランド』のメインキャストのご紹介です。
宗形博也/哀川翔
10年前にヤクザの抗争により足を負傷、組が解散となった現在は運送業を生業としています。
仲間を数人殺されてしまった責任を未だに抱えていて、武史の娘・日向を引き取り男手ひとつで育てていましたが、武史が出所する日に家出されてしまいます。
真面目で人情に厚く、組が解散となってからは威圧感がなくなりましたが、怒らせるとなにをするか分からない面も持ち合わせています。
信也/RED RICE
組が解散したあとも宗形と一緒にいる唯一の元舎弟で、宗形に絶大な信頼を置いている心根の優しい男性です。
銭荷島にも同行し、宗形たちを守るため奔走します。
武史/鶴見慎吾
宗形が刺された復讐のため反町らが護送される際に銃撃して逮捕され、10年後に釈放されました。
元妻は桜、ひとり娘は日向で、日向が幼いころ銭荷島に親子3人で旅行したことがあります。
日向が家出したと聞き、桜から居場所を聞き出し銭荷島に迎えに行きました。
桜/鈴木砂羽
武史の元妻で、日向が再婚相手を嫌っていたため宗形に日向を預けました。
気の強い女性で、剣道の経験があったためゾンビと闘う武器は刀を選びます。
反町/木村祐一
写真左から反町、内田、木山、ジョー
宗形の組と敵対する竹下組のヒットマンで、10年前の抗争の主犯格。
「お前はもう死んでるっちゅうやっちゃ」が口癖で、常にサバイバルナイフを携帯しています。
舎弟の内田とジョーとは仲がいいが、木山とは仲が非常に悪く、薬物を持ち逃げした吉田を木山と共に探すよう組長から指示され、渋々銭荷島へ向かうことになりました。
内田/大悟
竹下組、反町の舎弟。
ジョーが女性に手を出すと止めに入るふりをして一緒に楽しむようなお茶目な一面と、攻撃的な一面を負わせ持っています。
ジョー/川島邦裕(くっきー)
竹下組、反町の舎弟。
反町らと共に銭荷島へ向かいますが、女とみれば誰彼構わず手を出してしまう癖が災いして・・・。
木山/中野英雄
竹下組の組員。
組長から指示され仲の悪い反町と共に銭荷島へ向かうことになってしまい、吉田が持ち逃げした薬物を発見するも・・・。
吉田あきら/宮川大輔
写真左が恵、右は吉田あきら
元竹下組の組員で、恵の彼氏。
組の薬物を持ち逃げし金儲けのために銭荷島で薬を捌きはじめますが、自分が調合した薬を注射し死亡します。
が、なぜか復活して近くにいた恵に襲い掛かり、“早い方”のゾンビと化してしまいます。
恵/篠原ゆき子
あきらの彼女で、しげるの元彼女。
あきらが謎の薬を注射し泡を吹いて倒れてしまい、元カレで医者のしげるに助けを求めます。
しげるがあきらの死亡を確認するも、生き返ったあきらに襲われ、最初の被害者となりました。
日向/山本舞香
武史と桜の一人娘。
刑務所から出所してくる父親の存在が嫌で家出して、桜から聞いた思い出の地“銭荷島”へ友達のセイラと共にやってきました。
島の男たちとやり合い勝ってしまうほど強く、警察に補導されて島の派出所に行ったときにゾンビに襲われ、逃げるうちにセイラたちとはぐれてしまいます。
セイラ/水野絵梨奈
写真左から、セイラ・白川・作田
日向の友達。
日向同様、島の男たちに勝つくらい強く、ゾンビに襲われ逃げた先で宗形たちに出会います。
白川/窪塚洋介
島の派出所に勤務する警官で、作田としげるの同級生。
銃が撃ちたくて警官になったと豪語し、ゾンビと化した上司を撃ち興奮していました。
作田/般若
島の漁師で、白川としげるの同級生。
白川たちが自宅に逃げ込んできて初めてゾンビの存在を知りますが、ドッキリだと信じて疑いません。
船には音楽を大音量で流せるスピーカーを搭載しています。
しげる/風間俊介
銭荷島で唯一の医者、映画好きで恵と直美の元カレ。
島で流行している謎の病気のため連日診察に追われていましたが、恵に呼び出され吉田を診察、死亡を確認したにもかかわらず生き返った吉田を見てゾンビだと確信。
逃げた先で“早い方か遅い方か”と確認するくらい慌てず騒がず、反町と内田に襲われたときも機転を利かせますが・・・。
直美/シシドカフカ
しげるの診療所に勤める看護師で、しげるの元彼女。
診療所の片付け中にゾンビがなだれ込み、襲われてゾンビになってしまいます。
映画『Zアイランド』/見どころ
映画『Zアイランド』でここはぜひともチェックしてほしいという見どころと解説です。
※一部ネタバレを含みますのでご注意ください。
吉田あきらの走るゾンビ
Zアイランドで一番の見せ所。
最初に確認される「早い方か遅い方か」の「早い方」のゾンビです。
これ、腹がよじれるくらい笑いました。
映画マニアしげるの観察力
“観察力”とゾンビ映画定番の“確認事項”など、しげるの行動や言動は、ゾンビ映画好きにとって最高に面白い内容となっています。
女子高生2人の格闘技
島の屈強な男たちに怯むことなく向かっていく女子高生2人、キャストは山本舞香さんと水野絵梨奈さんなのですが、これがなかなか見応えがあります。
調べてみると、山本舞香さんは幼少期から空手をやっていて県大会で優勝するほどの腕前、そして水野絵梨奈さんはダンスが得意でFlowerとE-girlsで活躍していた時期もあるということで、「なるほど、だからあれだけ足があがるのね!」と納得するシーンになっています。
特に山本舞香さんの動きはキレがあって美しいのでぜひご覧ください。
作田の船
物語冒頭で大音量で音楽を掛けながら荷下ろしをしている作田の漁船、これがラストに繋がるキーポイントです。
流れている音楽にもご注目♪
白川が警官になった動機
白川が警官になった理由は“銃を撃ちたいから”ただそれだけだそうです。
調書を取るのがめんどくさいから帰っていいよとか、なかなかの適当さ加減ですが、最後まで貫き通した姿に天晴れでした。
110番
哀川翔お気に入りのシーンがこちら。
「ゾンビ」という単語を使わずに警察に状況を知らせる。これの難しさを面白おかしく表現されたシーンで、テンポのいい掛け合いが最高に面白いシーンとなっています。
ジョーの変態加減
現在はくっきーに改名して人気爆発中の野性爆弾の川島邦彦が演じるジョーの変態さ加減は、ストーリー中盤の吉田の彼女が出てきたところがピークでしょう。
まさかのゾンビに発情するという変態さを披露し、見事に噛まれてゾンビになってしまうのですが、その潔さに感服です(笑)
映画『Zアイランド』/ネタバレ解説
映画『Zアイランド』の最初から最後まで、ネタバレありの解説です。
※ここから先はがっつりネタバレを含んでいますのでご注意ください。
10年前の抗争
ある雨の日、宗形らがクラブから出て迎えの車を待っていたとき、宗形の組と敵対する竹下組に所属する反町と内田とジョーが目の前に現れ銃を発砲、その場にいた宗形は足を負傷し、撃たれた仲間や女性らが犠牲となりました。
その時、迎えの車の様子を見に行っていた武史は無事でしたが、後日、逮捕された反町らが護送される隙を見て発砲した武史はその場で取り押さえられ逮捕されてしまいます。
武史の出所、日向の家出、違法薬物・・・
抗争が原因で組が解散となって10年、宗形は運送会社を生業とし、抗争で被害に遭った家族に仁義を通しながら武史の一人娘である日向を育てていました。
そして武史が出所する日、武史を迎えに行った宗形がこの10年間の話しと日向が家出したことを伝えケンカになりますが、武史の元妻の桜から日向が銭荷島に行ったと聞き出し、翌日、宗形・信也・武史・桜の4人で銭荷島に日向を迎えに行くことになります。
時を同じくして、竹下組の事務所に呼び出された反町は、組長から組の薬物を持ち逃げした吉田を追うよう指示され、仲の悪い木山と共に銭荷島に向かうことになります。
その頃銭荷島では、元竹下組の組員である吉田あきらは、金儲けのため組から持ち逃げした違法薬物を銭荷島で捌いていました。
島の男性らに薬物が浸透していくと風邪に似た症状で病院を訪れる患者が多くなり、吉田も同じ症状が出ていましたが、自分で作った薬物(茶色い液体)を彼女の恵みが止めるのも聞かず景気づけと称し自ら注射し、泡を吹いて倒れてしまいます。
怖くなった恵は元カレで医者のしげるを呼び出しますが、吉田の脈を診たしげるは死亡を確認、しかし直後に吉田が生き返り恵を襲い肉を噛みちぎってしまい、その光景を見たしげるはゾンビだと確信しその場から逃げますが、ゾンビが早い方か遅い方か見届けるため吉田が追いかけてくるのを待ち、勢いよく飛び出してきた吉田が全力疾走で向かってくると「早い方か!」と叫びながら逃げ出しました。
一方、友人のセイラと一緒に銭荷島に行った日向はというと、ストレス解消のために島の男たちをからかい殴り合いのケンカが勃発、しかし、そこらの男より強い日向たちが男たちを倒してしまい、偶然通りかかった警官に補導されてしまいます。
警官の白川が2人を派出所に連れて行き、白川の上司が倒れた男たちの後始末をしていると吉田に追われるしげると遭遇、「吉田を撃て」と言われますが、迷っているうちに吉田に噛みつかれてしまいました。
これが銭荷島にゾンビが蔓延することになった始まりの物語です。
元ヤクザ・現役ヤクザ・警官・医者・漁師・女子高生が入り乱れ!
日向とセイラが白川に事情を説明し宿泊先に戻ることを許されたタイミングでしげるが派出所に飛び込んでくると、ゾンビがどうのと話し始めます。
そこに現れた白川の上司に襲われた白川は銃を発砲、その音に反応して他のゾンビが集まってきてしまい、日向らはしげるの話が本当のことだと確信しました。
白川たちは、島の漁師で白川としげるの同級生でもある作田の自宅に逃げ込みますが、日向の姿が見当たりません。
寝ていた作田を起こし島の現状を説明すると、しげるが早いゾンビと遅いゾンビの違いについて解説、それでもドッキリだと信じて疑わない作田を連れて日向を探すため出発します。
一方、銭荷島に到着した宗形と桜はバイクで、信也と武史はトラックで日向の宿泊先に向けて出発、反町ら4人は白いセダンで吉田を探すために出発しました。
宗形たちは車を止める場所を聞くため見かけた老人に話しかけますが、全く反応がありません。近付いて話しかけると急に襲いかかられ咄嗟に殴ってしまい、宗形たちは倒れた老人を心配しますが、老人は何度殴られても起き上がり襲ってきます。
そこに白川たちが現れ老人に向けて発砲、宗形たちは白川から島の状況を聞き日向を探すため旅館に、白川たちは猟銃のある住民に向かいました。
反町たちはというと、吉田を探しているときに観光バスから出てきたゾンビに襲われジョーとはぐれてしまいます。ジョーは逃げるうちに偶然吉田の隠れ家に辿り着きますが、そこに現れたゾンビになった恵に発情してしまい、耳を噛みちぎられてしまいました。
その後、吉田の隠れ家を発見した反町らは奪われた薬物を回収、竹下組を辞めると言って木内を撃ち殺し、ゾンビ化して襲ってきたジョーも撃ち殺しました。
日向を見つけた武史だが・・・
旅館に到着した宗形たちは日向を見つけることはできませんでしたが、ゾンビが音に反応することが分かり、猟銃を持ってきた白川たちと合流すると、各々武器を持ち、日向を探しながら作田の漁船に向かうことにします。
旅館を出た一行が宗形のトラックに向かう途中、武史と桜が家族旅行でタイムカプセルを埋めた神社を発見、2人は日向がいると信じて走り出しますが、その先にいたのはゾンビになってしまった日向でした。
日向を抱きしめた武史は噛まれ、桜は周りにいたゾンビに噛まれてしまい、そこにやってきた宗形は武史に3人一緒に殺してくれと頼まれ3人を撃ち殺します。
同時刻、セイラと一緒にいた白川は、ゾンビに襲われたセイラを助けるためにゾンビに噛まれ、ゾンビ化する前に自殺してしまいました。
宗形VS反町VSゾンビ、最終決戦の行方は・・・
無事だった宗形・信也・セイラ・しげる・作田はトラックを停めた場所に到着しますが、トラックがなくなっていて、代わりにあったのは白のセダンでした。
バイクとセダンに乗って漁港に到着した5人のうち、セイラとしげると作田が船に向かおうとしますが、目の前に現れた反町と内田に銃を向けられ船の鍵を要求されてしまいます。宗形と信也は追ってきたゾンビを食い止めるため手が離せません。
すると白川が自宅の鍵を船の鍵だと偽り反町に渡してセイラと作田を逃がしますが、そこにゾンビになった恵と直美が現れ、足を撃たれて動けないしげるは2人を抱きしめ噛まれてしまいました。
船を動かそうとした反町と内田は鍵が偽物だと分かり、宗形たちに反撃を始めます。
セイラと作田はトラックで宗形たちを助けに向かい、荷台に乗った宗形は追いかけて来た反町らを返り討ちにし、集まってきたゾンビを引きつけるためバイクに乗って防波堤に向かいました。
その間に作田たちは船に乗り込み、防波堤でゾンビと闘う宗形を助けるために大音量で音楽をかけ近づいていくと、音に反応するゾンビは次々と海に飛び込んでいきます。
無事に船に乗り込むことができた宗形でしたが、ケガをした作田は力尽き死亡してしまい、宗形と信也は、また俺たちだけ生き残ってしまったと話しました。
映画『Zアイランド』/感想
おすすめ度 ★★★★★
※↑管理人の独断と偏見による評価となります。
エンターテイメント・ゾンビの決定版!
お笑い界のエキスパートが集まる吉本興業が本気を出した、エンターテイメント・ゾンビの決定版!
と言っても過言ではないこの『Zアイランド』ですが、映画評論家からの評判はあまりよろしくない様子・・・。
ただ、批評している評論家の中にB級・C級、はたまたZ級であろうともゾンビ映画が好きだという人が何人いるのか。
マジのゾンビ好きが見たときに、日本人がゾンビというジャンルでどれだけ頑張れた作品だったのかという視点で見たとき・・・
さらに、ゾンビと闘うアクションシーン、そして日本で銃を扱うという暴挙に出た結果はどうだったのかという視点で見たとき・・・
最高に面白いゾンビ映画だった!!!
という結論に行きつくのではなかろうかと思うのです。
(実際、TwitterなどのSNSでは面白かったという意見が大半を占めています。)
ゾンビの定番をしっかり入れ込み、それを映画マニアが解説するという小ネタを取り入れながらも、任侠というジャンルを混ぜ合わせた結果、日本人が銃を使うという違和感を消し、格闘技経験のあるキャストを起用したことでキレのある映画に仕上がっていたと思います。
吉本興業のお笑い芸人と任侠系のVシネマの帝王たち、さらには演技経験の少ないモデルやミュージシャンを起用して、ここまで正統派のゾンビ映画に仕上げ笑いも攫っていく、そんな映画は極めて稀だと思います。
残念ながら続編の予定はないようなので、次にこのクオリティの和製ゾンビ映画が見られるのがいつになるのか、はたまたもう見られないのか・・・。
2020年現在、『Zアイランド』は「アイアムアヒーロー」に並ぶ日本のゾンビ映画を代表する作品となっているのは間違いありません。
ゾンビ映画好きには絶対見て欲しい映画ですし、多少のグロは平気だけどゾンビ映画は苦手という方にもおすすめできる作品です。
ここでひとつ追記ですが・・・
風間俊介くんの画像を載っけたくて探したんですが、一切ありませんでした。
なんでかなと不思議に思ったんですが、調べて納得。
ジャニーズの子だったんですね。
ジャニーズに疎いので、普通の役者さんかと思ってました(笑)
ナイスキャラだったので載せられなくて残念でした。
Zアイランドを見るにはここがおすすめ
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